2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「若手教師が陥りやすい」道徳科授業の落とし穴

・ 教材だけに目が行く 本時の授業で扱う教材文だけに目を奪われ、学習指導要領に示されている内容項目を読まないで授業に向かおうとするパターンです、本時の授業の基盤となるねらいを明確にするためには、学習指導要領解説編に示された内容項目を確認して…

「登場人物への自我関与が中心の学習」に思うこと

文部科学省が取りまとめた、「「特別の教科 道徳」の指導法と評価について(報告)」の中で、考え、議論する道徳の推進に向けて、「問題解決的な学習」や「体験的な学習」と並んで提示されているのが、「登場人物への自我関与が中心の学習」です。 この指導…

道徳科 授業開きの考え方とアイディア

4月を迎えると、担任としていろいろな「○○開き」を考えて実践すると思います。「学級開き」はもちろん、各教科の「授業開き」も大きなウエイトを占めているはずです。その年の最初の授業として授業開きを位置づけるのですが、その意図はどのようなものなので…

道徳科 内容D「主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること」について考えてみた

道徳科の内容は、A~Dの4つの視点で分類整理されています。その内容Dは、「主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること」として、「生命の尊さ」、「自然愛護」、「感動畏敬の念」、そして小学校高学年から中学校では「よりよく生きる喜び」を加え…

絵本と道徳科の教科書教材について

道徳科の教材で絵本もあるというものがよくあります。と言いますか、道徳科で有名教材と呼ばれるようなものは、結構絵本が原典のものが多いのです。『泣いた赤おに』などですね。 ここからは、木原の拘りです。もちろん異論はあるでしょうが... もし、私が道…

教材研究のポイント⑤ 教材に対する理解を深める

教材がもつ意義と意味をふまえて授業を構想するためには、単に教材文を読むだけではなく、その教材の背景にあるものや社会との関わり、歴史的な事実などをふまえ、教材そのものへの理解を深めることが重要です。 この指標における最初のレベルは「教材に示さ…

教材研究のポイント④ 児童生徒の実態を把握する

みなさんが学習指導案をどのような過程で作成していくかについて、思い出してみてください。どの教科の学習指導案も、最初に主題設定の理由を書くと思います。そして、その項目のひとつに、必ず「児童の実態」を書くのではないでしょうか。 授業とは、「子ど…

教材研究のポイント③ 他の内容項目との関連を考える

教材の中心をなす道徳的価値について、その内容項目を階層的にとらえて多様な思考を保障するのが、「多面的な見方」とするならば、他の内容項目やそこに含まれる道徳的諸価値との関連から多様な思考を保障するのが、「多角的な見方」だといえます。この指標…

教材研究のポイント② 本時の内容項目を理解する

道徳科の教材研究をするうえで、本時の中心となる内容項目と、そこに含まれる道徳的価値についての理解を深めることは、必須条件です。 ところで、内容項目と道徳的価値とのちがいについて考えたことはあるでしょうか。『学習指導要領解説 特別の教科 道徳編…

教材研究のポイント① 道徳的問題を的確にとらえること

道徳科における教材には、本時の学習で追求する道徳的問題が含まれています。その道徳的問題を、教師がどのようにとらえるかが、授業の成否の鍵だといえます。 道徳的問題を的確にとらえるというこの指標における最初のレベルは、「道徳的問題を見つける」こ…