2021-01-01から1年間の記事一覧

授業の成否と教師の成長

私たち教職員は、授業をより良いものにしようという願いをもち、そのための研鑽を重ねています。ですから、日々の授業の善し悪しについて、一喜一憂することも少なくありません。念をいれて教材研究をした授業であるほど、その成否にとらわれがちです。 「う…

道徳科の今とこれから

道徳科以前の道徳の時間の学習では、学習で主に用いる「資料を」か「資料で」かの如何に関わらず、その資料が内包する道徳的価値についての自覚を深めることが求められた。そのため、歴史的な事実や科学的な真理は重視されず、道徳的価値の自覚を深めること…

道徳科における心情の位置付け

昭和33年の道徳の時間の特設以降、特に生活指導主義と価値主義の対立を経て、道徳の時間の学習は資料の主人公への共感的理解を中心とした授業過程が広められ、定着していった。その大きな要因のひとつとして、瀬戸真の講演内容を新潟県立教育センターがまと…

行政と現場の狭間にあるもの

2019年度に不登校が理由で小中学校を30日以上欠席した児童生徒は18万1272人(過去最多)。増加は7年連続。約10万人が90日以上欠席。全体の児童生徒に占める割合は、小学校で0.8%、中学校で3.9%。 「181,272」という数字を見る立場からは、現状の機能不全を指…

オンライン会議とオンライン飲み会の狭間に思う

コロナ禍の初期、最初の緊急事態宣言が出された一時期、在宅勤務が推奨されるとともに、オンライン飲み会なる現象が流行ったことは記憶に新しい。しかし、その解除と宣言が繰り返されるなかで、人々の行動には明らかな変化が現れた。「路上飲み」が此処彼処…